モーニングスターETFカンファレンス2014に行ってきました。
雨が降る中、12/20(土)にモーニングスターETFカンファレンス2014のため東京ミッドタウンまで行ってきました。印象に残ったことや思ったことを簡単にメモします。
記憶違いや理解不足による勘違いなどがあるかもしれません。
会場の雰囲気
雨にも関わらず満員状態。席に着いたら、蒸し暑くて上着を脱ぐほど。
そして、周囲は自分の想像以上に年配の方が多かった気がします。そういえば、NISAの利用率も50代、60代、70代が多かったような…。
ちなみに、自分のちょっと前の席に、スマホと赤いコードのイヤフォン(多分、beats by dr. dre urBeatsかな)の組み合わせで音楽を聴いてる年配の男性がいました。その男性はカンファレンス中はMacBook Airで(多分)講演の内容などを調べながら話を聞いて、なかなかインパクトが強かったです。
第一部「なぜインデックス運用が注目されるのか?」
印象に残った箇所を箇条書きでまとめます。
- 米国はリーマンショックや金融商品仲介業(IFA)の普及でインデックス運用が増えてる。
- 日本は2000年ごろは401kなどで米国と同等のインデックス運用の比率だったが、その後減少傾向にある(減少傾向の理由は言ってたかもしれないけれど忘却)。
- インデックス運用は「シンプル」で、投資経験者もインデックス運用に戻ってくることがある。
- 米国投資家がETFを購入する理由の中で、「日中での取引」は富裕層になるほど低くなる。日中の取引を繰り返す人ほど、結果的に資産形成ができていないとか。
- 国内アクティブファンドの信託報酬は年々増えており、あまりよろしくない感じ。
- 国内株式型アクティブファンドの半数以上がTOPIXのパフォーマンスを上回るのは過去10年で3回だけ。ちなみに、その3回は日本株式が大きく上昇したとき。
- アクティブファンドで勝ち続けるのは難しい。状況・局面に応じて投資スタイルを変える必要があるが、実際にはなかなかできないため。
- アクティブファンドではファンドマネージャが重要。
- 米国の例を挙げると…。
- 国内株式と他の資産(先進国株式や新興国株式など)の相関は高くなる傾向にある。グローバル企業が増えてきたからか。
- 2015年の運用は、「用心深く楽観的に(cautiously but optimisticallyかな?)」で。
第二部「特別講演(バンガード/SPDR/iShares)」
バンガードの信託報酬が低いのは外部株主がおらず彼らに配当を支払う必要がないためらしいです。なんでもビジネス特許をとっているそうで…。
あとは第一部と重複する内容もあり、また個別商品の説明が多かったので、割愛します。
第三部「クロージングセッション」
こちらも印象に残ったことをまとめます。
- ETFのメリットは信託報酬が低いこと。
- ETFのデメリットは以下の通り。
- 金額指定で購入できない。
- 定期積み立てができない。
- 分配金の再投資が自動的にできない。
- 米国ではETFの分配金再投資の仕組み「DRIP」があり、日本でも採用して欲しい。
- 分配型の投資信託をしている人は、ETFを試して欲しい。
- ETFによって色々な月に分配金が出るので、組み合わせによっては毎月分配金をもらえるかも。
- 債券を持つことの重要性を考えて欲しい。そのとき個別の国(新興国)の債券を持つのではなくETFで分散投資を。
- ラップ口座は中身が重要。自分の証券会社系列の商品しかないことも。あとは手数料が高い。
- 国内ETFは2008年ごろの規制緩和を契機に商品数が増えてきた。が、過去の経緯もあり国内株が多い。
- 国内ETFで人気なのはインバース型やレバレッジ型。ただし、これらは長期所有に向かない。
- これからはJPX日経インデックス400に注目して欲しい。
あとがき・感想
分配型の投資信託やインバース型、レバレッジ型のETFやハイイールド系が人気みたいですが、自分には縁がないものばかりでした。それにしても、日中の取引を繰り返す人は資産形成ができない傾向があるにも関わらず(米国の話ですが)、日本では長期所有には向かないインバース型やレバレッジ型に人気があるのはなんとも微妙な気がしましたが。
個人的にはETFの分配金を再投資する「DRIP」の実現を希望したいところです。
あとは、新興国債券は購入したことはないけど、選択肢に入れた方が良いのか悩むところです。
普段はインデックス投資のブログを読むばかりでしたが、カンファレンスで直に話を聞けて刺激があり楽しかったです。
iSharesの説明をした人はイケメンでした。
最後に会場近くの東京ミッドタウンに飾られていたサンタクロースのクリスマスツリーです。