個人向け国債「変動10年」は購入後1年経過したら1万円単位で中途換金できるようです。

先日のインデックス投資オフ会(インデックス投資オフ会@武蔵小杉に行ってきました(ふたたび)。 - tacaciの投資ブログ) の中で個人向け国債「変動10年」の解約の話が出ましたので、自分自身の整理も兼ねてまとめます。

(2019年5月11日) 個人向け国債お試しシミュレーションのサイトがリニューアルされていましたので更新しました。

財務省のWebサイトを確認

国債変動10年を発行する財務省のWebサイトを確認します。

以下、引用します。

発行から1年経過すれば、原則としていつでも、ご購入金額の一部または全部を中途換金することができます。 中途換金の場合の換金金額は、「額面金額+経過利子相当額-中途換金調整額 (直前2回分の各利子[税引前]相当額×0.79685)」となります。

一部または全部なので、部分解約が可能ということです。

また、中途換金調整額は税引前の利子に0.79685を乗じています。 これは受け取った直前2回分の利子にかかった税金(20.315%)は調整しない(換金金額から差し引かない) と理解しました*1

また、購入金額の一部を中途換金する場合の単位は以下の通りです。

個人向け国債についてのよくある質問 : 財務省

Q5. 保有している個人向け国債の一部でも中途換金することができますか。

A 1万円単位で、一部でも中途換金することができます。

と、ここまでの記事だけですと単に財務省のWebサイトの切り貼りで終わってしまいますので、 あわせて調べた「個人向け国債お試しシミュレーション(中途換金)」を試してみます。

個人向け国債お試しシミュレーション(中途換金)

同じく財務省のWebサイトで個人向け国債「変動10年」のシミュレーションができます。
2019年5月11日に同サイトがリニューアルされていたことに気づき画面を差し替えました。

個人向け国債シミュレーション : 財務省

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中途解約シミュレーションのトップ画面

今回は以下の条件でシミュレーションしてみます。

項目 シミュレーション条件 備考
個人向け国債(変動10年)の回号 第40回 発行日は平成24年10月15日
シミュレーション実施日 令和元年5月11日
中途換金実施日 令和元年5月20日
中途換金する額面金額 1万円

Step1で変動10年を選択します。

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Step1

Step2で変動10年の回号を選択します。今回は第40回を選択しました。

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Step2-1

引き続き、中途換金実施日と中途換金する額面金額を入力します。今回は令和元年5月20日に1万円の中途換金としました *2
その後、「中途換金シミュレーション結果を表示する」を選択します。

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Step2-2

今回の条件でシミュレーションした結果、1万円を中途換金した場合は受取金額は「9,997円」となります。
あわてて中途換金して「元本保証なのに1万円を換金したら9,997円に減ってる!」と焦らないようにしましょう。

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中途換金時の受取金額

なお、中途換金シミュレーションには以下の但し書きがありますので注意が必要です。

この計算はあくまでも経過利子相当額及び中途換金調整額の目安となるシミュレーションです。

実際の金額については、中途換金を申し込まれた取扱機関にお尋ねください。

まとめ

  • 購入後1年後から個人向け国債「変動10年」は中途換金できます。(1年以内でも例外あり)
  • 中途換金は1万円単位で可能です。
  • 直前2回分の利子が差し引かれるため、中途換金の額面金額より受取金額は少なくなります。

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*1:1 - 0.79685 = 0.20315 で、20.315%になります

*2:密かに「令和」の元号に対応していることに気がつきました。さすがに元年ではなく01年の表記でしたが。